三浦健太郎先生や小畑健先生等、人気が出る漫画の一つの要因に「描き込み」があります。
普通じゃここまで描かないだろう、と言うほど緻密な描き込みによる美麗な漫画のコマが漫画の人気を支えていたりもするのです。

漫画家が人気を確保する為に、絵に存在感を付ける為に、ペンの描き込みの量が問われてしまう以上は、どこまでペンで描き込む事が出来るのか…その限界を探らなければいけません。

ペンで描く―スケッチから細密描写まで


ペン画について・用具用材・初歩的なペンの扱い方・トーン構成の実際・明度の初歩的練習・輪郭とその描法・光と陰について・明暗を描く・複数のモチーフ・構図の基礎原理・写真をもとにして描・他の画家の作品を研究する・戸外のスケッチ・樹木とその他の風景画の要素・建築物の細部描写・建築画の描法・建築物全体の描写・大建築物の問題・室内と家具の描写・特殊な描法

「ペンで描く―スケッチから細密描写まで」はペン画について基本的な事から高度テクニックまで網羅した、付けペン講座本です。

最初はペンでの線の引き方やクロス・ハッチなどの様々なトーン表現、構図の取り方や濃淡によるコントラストの表現、植物や建物など具体的な作画方法を描き進める事で、輪郭線描法、明暗描法、写真利用の描法、さらに一番難しい建築画まで、ペン画に必要な技法を習得します。

現代のマンガの表現とは少し表現が違ったりもしますが、練習方法も含めて丁寧に解説されているので漫画やイラストでペンになじめない絵描きや、直線の入り・抜き・円・カケアミ以外でトーンを使わないペンのみの質感や立体感の出し方に悩んでいる人にオススメです。

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