昨今、アニメや漫画で「作画崩壊」と言う単語が巷を賑わせています。

何故、作画崩壊が起こるかと言うと作画技術の未熟や、主に過密なスケジュールの影響で作りたい人物、背景などに対して手が追いつかない為に作画崩壊が起こります。
アニメだと作画が乱れる、動きのコマが明らかにおかしくなる、と言う形で現れますが、漫画だと背景が無い、描き込みが足りない、下描き原稿のまま掲載、果てはネーム状態のまま雑誌に載せる、と言う事態が起こります。

昔でもシュラってる、ヤシガニ等と作画崩壊が起こる度にアニメ業界では騒がれましたが、今はネットのせいで騒がれる量、そして速さも段違いなので作画崩壊を一度起こすとキャベツ、ムサシ、グレンラガン4話、ドージンワーク等とネットで騒がれたり、自サイトのブログが炎上、等の大変な事態に陥ります。
さらに、崩壊した作画をＤＶＤ化や単行本化などの時点で手直しをする手間も発生し、第二の〆切にまた追われるのです。

漫画なら作画崩壊はキャラに向かわないだけまだマシですが、雑誌でちゃんとした原稿を上げられなかった後悔、そして単行本化の際の二度手間と言ったいらぬ労力を防ぐ努力は必要です。
何より背景が殆ど無い漫画やネームそのまんまの原稿なんて誰も雑誌で読みたくないですよね。

キャラクターをつくろう! 2Dから3DCGをつくる


目次
モデリングソフト メタセコイアの紹介・キャラクターのモデリング（メイドさん）・キャラクターのモデリング（ランドセルさん）・キャラクターのモデリング（バニーさん）・キャラクターのモデリング（ブルマさん）・キャラクターのセル調レンダリング

作画崩壊を防ぐ方法の一つとして「３ＤＣＧを使う」と言う選択肢を考えてみてはいかがでしょう？
この「キャラクターをつくろう! 2Dから3DCGをつくる」と言う本は『もえたん』（三才ブックス）や『週刊わたしのおにいちゃん』（メディアワークス）等のイラストの3D化を手掛ける、かこみき氏が送る、2Dで描いた萌え系イラストを、セル調等を駆使してにCGイラスト風の3DCGで再現してしまう為の本です。

内容はモデリング（ポリゴンの流れ等）、ポーズ、レンダリング等の基本的な項目を説明、その後に2Dから3DCGへ、また3DCGから2Dへ変換する、デジタル・イラストレーションを制作する上で必要なテクニックを解説すると言う、萌え系の3DCGを作りたい人向けの本ですが角度を変えれば3DCGを2Dのイラストに生かす方法にも使えます。

いくらセル調を駆使しても2Dで描いたイラストの雰囲気は3DCGでは再現しきれないだろう…と思うかもしれませんが、今や3Dでもこのくらいなら表現できる時代ですし、この本の中で紹介されている3DCGキャラもなかなかセル調を駆使して2Dのアニメ絵（萌え系の絵）の雰囲気を再現出来ています。

この「キャラクターをつくろう! 2Dから3DCGをつくる」は3DCGを使ったキャラクターの作り方を教えていますが、例えば漫画ならビル群などの背景や部屋の中、機械や部屋の内部、小物などの2Dで描くと複雑で時間もかかる物を3Dであらかじめ作って、アングルを変えながら使い回す、と言う方法を使えば描く手間を省けて作画が効率的になり、背景やネームのまま原稿に載せるなんて事態も回避でしますね。

もしもスケジュールや〆切が過密でこのままだと作画崩壊が起こりそう、と感じたら3DCGを上手く取り入れる事も視野に入れた方が良いかもしれません。

キャラクターをつくろう! 2Dから3DCGをつくる


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