ComicStudio 4.0

コミックスタジオ 4.0(コミスタ4)と、前バージョンのコミックスタジオ3.0の違いや使い心地を調べました。
今までも漫画の制作に便利なコミックスタジオですが、機能やオプションの追加でさらにデジタル漫画制作に便利です。コミスタ4でどんな機能や付属品が付属したか見てみましょう…

「3Dデータのインポート」

コミックスタジオ3.0だとコミスタEX版の専売特許だった3Dデータのインポートがコミックスタジオ 4.0 Proから対応、ComicStudio 3Dデータコレクションや自作3Dデータが利用可能。
（但しコミックスタジオ 4.0 Pro版は3D下描き機能用のみ、トレースの必要あり。それでも3Dインポートは便利な使い方が出来る）

コミスタ4の3Dデータ対応フォーマットは以下の通り。
3Dデータ：LWO（テクスチャ対応）、OBJ（テクスチャ対応）、DXF、shadeファイル
3Dモーションデータ：LWS

「素材パレット」

コミックスタジオ3.0での旧「マテリアルパレット」
3.0時代だとDebut版は未対応でしたが、コミスタ4では4.0 debut版から使用可能。

「筆ペンツール」

コミスタ4の新機能。筆ペンみたいなかすれた線を描ける。
もし実際の筆ペンのように払い、止め、かすれ具合などが再現できたら髪ベタやデジタル習字にも使えて便利そうで期待。
ちなみに4.0 debut版は無し。

「パス作成ツール」

コミスタ4の新機能。
パスで自由曲線が作成可能。もしPhotoshopのようなパス作成が出来れば便利そう。
ちなみに4.0 debut版は無し。

「カラーパレット」

コミスタ4でのカラー原稿の制作に便利。
（昔はコミスタでカラー原稿を描く際は「グレーの代替色」を使い面倒だった。）

「ゆがみ・スタンプ・色混ぜ・覆い焼き・焼き込みツール」

コミスタ4の新機能。漫画原稿で特殊効果を使う時に便利。（特に覆い焼き・焼き込みはカラー原稿で便利な使い方が。）
4.0 debut版は無し。

「レイヤーの種類の増加」

吹き出しレイヤーがコミックスタジオ 4.0 debut版に対応。
他にもコマフォルダ、レイヤーフォルダ、テキストフォルダ追加。

「TIFF・EPS（モノクロ）・PDF 出力」
いちいちPhotoshopに切り替えなくても済み、手間が省けて便利。
4.0 debut版は無し。

「消失点・集中線・流線フィルタ」

コミックスタジオ3.0と違い、線の密度や線の全体的な形も設定できコミスタ4でかなり便利に。
4.0 debut版も対応。

「2D回転・つまむ・スピード回転化・スピード集中線化・スピード流線化・球面・魚眼レンズフィルタ」
特に球面フィルタ・魚眼レンズフィルタは手軽に難しいパースの作画が表現でき便利。
4.0 debut版は無し。

「付属素材データ」

ComicStudio 4.0Pro・ComicStudio 4.0EXは

ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.1 学校
Vol.5 住宅・ビルディング
Akaboo Original TONE(赤ブーブー通信社発売のトーン)
マクソン（Maxon）トーン
デザイントーン
パワートーン
ComicStudio フォントパック Vol.1

がデフォルトで付属。
特に3Dデータコレクション Vol.1 学校・3Dデータコレクション Vol.5 住宅・ビルディング・フォントパックは今までコミスタと別個で買う必要があったのでかなり得。
コミックスタジオのトーンも種類が豊富になり、パワートーンも健在。
4.0 debut版は無し。

「コンビニプリントネットサービス」

コミスタ4ではネットワーク出力先にセブンイレブンのコンビニプリントネットサービスも利用でき、セブンイレブンの最新のマルチコピーでコミスタの原稿印刷が出来る。
（同人のコピー誌、見本紙等で家にB4サイズのレーザープリンタが無い時に便利）
4.0 debut版は無し。

「ネットワーク機能」

コミスタ4ではユーザー同士で原稿データのやり取りや素材の共有が出来、特に素材の共有機能の追加でデジタルアシスタント等で共同でコミスタの原稿作成時に便利。
4.0 debut版は無し。

ComicStudio 4.0の全体的な機能は以上です。色々な新機能で描き心地が向上しますが、コミックスタジオ 4.0でも相変わらずdebut版が不便。ComicStudio 4.0 Pro版以上だと新機能の付属で4.0の新機能を堪能するには4.0 Proや4.0 EXがオススメです。

「動作環境」

コミスタ4は新機能やトーン等の素材データが増え、さぞ前バージョンの3.0より重い…と思ったら、意外にも必要な動作環境はCPU、メモリ共にコミックスタジオ 3.0時代と同じです。
トーン等、コミックスタジオ 4.0の素材データの分、使用HDDが増えた程度。（vistaは若干動作環境が増えるので注意。）
ComicStudio4.0共通
CPU Windows XP ： Intel Pentiumプロセッサ及び互換プロセッサ500MHz以上
（1.0GHz以上推奨）
Windows Vista ： Intel Pentiumプロセッサ及び互換プロセッサ800MHz以上
（2.0GHz以上推奨）
メモリ
Windows XP ： 256MB以上必須（512MB以上推奨）
Windows Vista ： 512MB以上必須（1.0GB以上推奨）

コミックスタジオ Debut4.0 HDD空き領域 1.1GB以上必須（1.7GB以上推奨）→変わらず
コミックスタジオ Pro4.0 HDD空き容量 1.6GB以上必須（2.1GB以上推奨）→2.6GB以上必須（3.1GB以上推奨）
コミックスタジオ EX4.0 HDD空き容量 2.1GB以上必須（2.6GB以上推奨）→2.6GB以上必須（3.1GB以上推奨）

「コミックスタジオ 4.0 製品版」

※コミックスタジオ4.0のバージョンアップはdebut（デビュー）版ならdebut版、PRO（プロ）版ならPRO版、EX版ならEX版にしか対応しないので注意。

「ComicStudio 3Dデータコレクション」

コミックスタジオプロ 4.0・コミックスタジオEX 4.0 用。(価格：各種４千円程度)
ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.2 友達が集う場所

・友達が集まる場所、若者が出かける場所をテーマに、日常生活の背景に描かれるシーンを収録。
・ソファや自販機等、背景に使われる素材が揃う。

ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.3 駅・乗り物

・商品名は「駅・乗り物」ですが線路、電車、駅施設、空港施設、飛行機、ヘリコプター、船舶と豊富。
・特に車や車の内部を描くのが苦手なら、車の種類が豊富で背景に車を描く時便利。

ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.4 アミューズメント・リゾート

・恋愛漫画の背景に描かれる、遊園地やゲームセンター、海の家等デートスポットの素材が豊富。室内の背景も充実。

ComicStudio 3Dデータコレクション Vol.6 ファンタジー

・マンガの舞台に人気の「ファンタジー世界」を収録したデータ集で、中世時代の背景を描く時に便利。
・武器の種類をあらかじめ勉強すると便利かも。

Comic Studio 3Dデータコレクション Vol.7 時代劇 ~江戸~

・城、武家屋敷、旅籠、神社、寺、提灯、番傘、刀の江戸時代の小物まで、江戸時代の背景素材を約80種類収録、江戸時代、戦国時代の漫画の背景に便利。

Comic Studio 3Dデータコレクション Vol.8 兵器・銃・バイク

・バイクや拳銃、戦艦、戦車まで。アクションマンガ、少年マンガに使えるアイテム167種類入り。
・バイクも銃器同様描く手間があるのでバイクを描くのが苦手な絵描きにもオススメ。
・銃の種類を勉強すると便利かも。

あなたもマンガが描ける ComicStudio 4.0 公式ガイド


ComicStudio 4.0の使い方が学べるコミックスタジオ講座本。
ComicStudio 4.0を使う上での漫画制作におけるほぼ全ての機能をマスターできる。

2007年8月17日〜9月30日までに「ComicStudio Ver.3.0　Windows版」を買うと、無償バージョンアップキャンペーンで「ComicStudio 4.0」にアップグレード、実質ComicStudio Ver.3.0とComicStudio 4.0が両方入手できます。
コミックスタジオ 4.0の具体的な使い勝手等は発売後のバグ報告が出てからやりたいと思います。

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