漫画家志望の為の投稿・持ち込みの傾向と対策・2
ここではより具体的に、出版社別に持ち込みの傾向と対策を集めてみました。
しかし基本はまず対象の漫画雑誌を「読み込む」事なので、持ち込みや投稿用の漫画を描く前には自分で研究する事が一番大切です。
「少年ジャンプ」
最近は崩れている噂もありますが、「努力・友情・勝利」の三本柱が基本で、バトル・ファンタジー・スポーツ・ラブコメ等、多種多様なジャンルを受け入れる雑誌です。
漫画の内容はジャンル云々より主人公・登場人物の「キャラクター性」を重視します。あとは漫画のストーリー上での仕掛けや意外性も編集はこだわります。
創刊時から新人の育成に力を入れていて、新人でも漫画が面白ければ漫画家が連載を持つ事が多い反面、雑誌アンケートで人気が得られないと10週で即打ち切りと言うケースも多いです。
(特に新人の場合は人気を保つ事に慣れてないので注意が必要。)
専属契約(一定期間、他の雑誌の編集者に会うのを禁止される)が厳しいのも有名なので、一度打ち切られると当分は他の雑誌に持ち込みや投稿が出来ない、と言うリスクもあるので漫画家デビューの際は注意が必要です。
月例賞では200〜300、多い時は500くらい投稿作が投稿・持ち込みされるので、その分編集は漫画の評価が厳しいので有名。
少年ジャンプ編集部も漫画離れには敏感らしく、常に「ゲームやネットに流れた子供達をジャンプに戻す漫画」を求めているらしく、そんなムーブメントが起こせる漫画を描く自信があるなら挑戦してみると良いかも知れません。
(まぁ、そんなムーブメントが起こせる漫画は今執筆中の漫画家にも求められている事ですが。)
「少年マガジン」
どちらかと言うと「青春」をテーマにした漫画が多いようです。
以前はヤンキー漫画など現実世界に沿った漫画がメインでしたが、最近ではファンタジー系、少し萌え系の漫画も増えています。
そのせいか他の少年漫画に比べてお色気シーンや暴力的描写等も対象年齢はやや高めに設定しています。
マガジンは前から編集者が原作を担当する事が多く、新人漫画家には絵の指導が多めです。その為、絵がメインの漫画家が立ち回りやすい反面、ストーリーメインの漫画家には「個性が失われる」と言う声もあります。
一度連載が描ければ、人気が無くなってもある程度は連載でき、また人気が復活すれば一度打ち切りになっても姉妹誌に移動と言うパターンもあります。
投稿や持ち込みの時はなかなか良い印象を持たれる事が多いようです。
「少年サンデー」
少年サンデーも主人公・登場人物の「キャラクター性」を重視します。
アシスタント等の下積みが他の少年誌より長めで、連載デビューに時間がかかります。
その分、すぐに漫画家デビューと言う流れは難しく、地道に下積みを積む必要があります。(同じ立場のアシスタントが多数いる事も踏まえ。)
あと、編集さんにすごく当たり外れがあると言う噂もあります。
「少年ガンガン」
アニメ・ゲーム好きな十代前半の読者をターゲットにしています。
漫画家デビューは難しくても、一度連載を取れば人気が落ちても結構続かせてくれてる印象があり、作家を大切にする反面、作家の入れ替えがなかなか出来てないと言う印象があります。
少年漫画誌なのに女性の漫画家が多いのも特徴の一つ。
「少年チャンピオン」
他の少年誌に比べて年齢制限に寛容で、他紙出版の作家も受け入れる事が多く、エロ・グロ・暴力等の表現の制約も緩めです。
が、その分人気が出なかった時の打ち切りのスピードは速めで、単行本すら出せない場合もあるので注意。
「なかよし」
新人漫画家の育成より外部から人気のある漫画家をヘッドハンティングする傾向が強く、アニメ化が狙える漫画を欲しがっているので、新人漫画家にとっては若干イバラの道かも知れません。
世界観を重視する傾向があるので、ストーリーを鍛えれば比較的デビューが早いかもしれません。
ファンタジー系漫画はライバルが多いので、その分ハードルが高くまります。
「りぼん」
比較的新人漫画家の育成に力を入れ、新しい作風を受け入れようとしてる体制を整えようとする傾向があります。
最近は編集部がストーリーにも力を入れているので、ストーリーも厳しく判定するようになっています。
読者の目が厳しい雑誌な為、連載をとるよりも人気を持続する方が難しいらしいです。
絵に関しては対象年齢が高めなので、多少クールなタッチの絵でも良いようです。
「ちゃお」
比較的新人漫画家の育成に力を入れている雑誌ですが、漫画そのものより漫画のキャラクターをメインに据える傾向があります。
小学生に大人気の雑誌なので絵のタッチもストーリーも小学生向けに描いた方が良いらしいです。
(例えば絵は整ったデッサンよりも、いかに可愛い絵が描けるか等)
編集者は良い人と悪い人の差が激しいらしいです。
「少年エース」
雑誌デビューするには投稿や持ち込みより、同人誌で有名になるのをヘッドハンティングされるパターンが多いです。(絵柄もオタク向けな作品が多い為、そんな傾向がある)
「コロコロコミック」
児童誌の宿命と言うべきか、連載中の漫画がゲームやホビータイアップ物の漫画が多く、その為オリジナルの漫画が描きづらいという噂があります。
また、人気の有る無しで次回作をすぐに描かせてもらえたり逆になかなか描かせてもらえない等、待遇も結構激しいのも特徴です。
連載の順番待ち等も多く、新人が這い上がるには厳しい舞台とも言えます。
「プレコミックブンブン」
同じ児童誌として、児童書タイアップの作品もありますが比較的自由度は高く、少女漫画家・少年漫画家が同居できるのが特徴です。
※画力向上ガイドでは晴れて漫画家デビューした新人漫画家漫画家を募集中。掲載された雑誌ごと紹介いたします。詳しくはメールで。
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最近は崩れている噂もありますが、「努力・友情・勝利」の三本柱が基本で、バトル・ファンタジー・スポーツ・ラブコメ等、多種多様なジャンルを受け入れる雑誌です。
漫画の内容はジャンル云々より主人公・登場人物の「キャラクター性」を重視します。あとは漫画のストーリー上での仕掛けや意外性も編集はこだわります。
創刊時から新人の育成に力を入れていて、新人でも漫画が面白ければ漫画家が連載を持つ事が多い反面、雑誌アンケートで人気が得られないと10週で即打ち切りと言うケースも多いです。
(特に新人の場合は人気を保つ事に慣れてないので注意が必要。)
専属契約(一定期間、他の雑誌の編集者に会うのを禁止される)が厳しいのも有名なので、一度打ち切られると当分は他の雑誌に持ち込みや投稿が出来ない、と言うリスクもあるので漫画家デビューの際は注意が必要です。
月例賞では200〜300、多い時は500くらい投稿作が投稿・持ち込みされるので、その分編集は漫画の評価が厳しいので有名。
少年ジャンプ編集部も漫画離れには敏感らしく、常に「ゲームやネットに流れた子供達をジャンプに戻す漫画」を求めているらしく、そんなムーブメントが起こせる漫画を描く自信があるなら挑戦してみると良いかも知れません。
(まぁ、そんなムーブメントが起こせる漫画は今執筆中の漫画家にも求められている事ですが。)
「少年マガジン」
どちらかと言うと「青春」をテーマにした漫画が多いようです。
以前はヤンキー漫画など現実世界に沿った漫画がメインでしたが、最近ではファンタジー系、少し萌え系の漫画も増えています。
そのせいか他の少年漫画に比べてお色気シーンや暴力的描写等も対象年齢はやや高めに設定しています。
マガジンは前から編集者が原作を担当する事が多く、新人漫画家には絵の指導が多めです。その為、絵がメインの漫画家が立ち回りやすい反面、ストーリーメインの漫画家には「個性が失われる」と言う声もあります。
一度連載が描ければ、人気が無くなってもある程度は連載でき、また人気が復活すれば一度打ち切りになっても姉妹誌に移動と言うパターンもあります。
投稿や持ち込みの時はなかなか良い印象を持たれる事が多いようです。
「少年サンデー」
少年サンデーも主人公・登場人物の「キャラクター性」を重視します。
アシスタント等の下積みが他の少年誌より長めで、連載デビューに時間がかかります。
その分、すぐに漫画家デビューと言う流れは難しく、地道に下積みを積む必要があります。(同じ立場のアシスタントが多数いる事も踏まえ。)
あと、編集さんにすごく当たり外れがあると言う噂もあります。
「少年ガンガン」
アニメ・ゲーム好きな十代前半の読者をターゲットにしています。
漫画家デビューは難しくても、一度連載を取れば人気が落ちても結構続かせてくれてる印象があり、作家を大切にする反面、作家の入れ替えがなかなか出来てないと言う印象があります。
少年漫画誌なのに女性の漫画家が多いのも特徴の一つ。
「少年チャンピオン」
他の少年誌に比べて年齢制限に寛容で、他紙出版の作家も受け入れる事が多く、エロ・グロ・暴力等の表現の制約も緩めです。
が、その分人気が出なかった時の打ち切りのスピードは速めで、単行本すら出せない場合もあるので注意。
「なかよし」
新人漫画家の育成より外部から人気のある漫画家をヘッドハンティングする傾向が強く、アニメ化が狙える漫画を欲しがっているので、新人漫画家にとっては若干イバラの道かも知れません。
世界観を重視する傾向があるので、ストーリーを鍛えれば比較的デビューが早いかもしれません。
ファンタジー系漫画はライバルが多いので、その分ハードルが高くまります。
「りぼん」
比較的新人漫画家の育成に力を入れ、新しい作風を受け入れようとしてる体制を整えようとする傾向があります。
最近は編集部がストーリーにも力を入れているので、ストーリーも厳しく判定するようになっています。
読者の目が厳しい雑誌な為、連載をとるよりも人気を持続する方が難しいらしいです。
絵に関しては対象年齢が高めなので、多少クールなタッチの絵でも良いようです。
「ちゃお」
比較的新人漫画家の育成に力を入れている雑誌ですが、漫画そのものより漫画のキャラクターをメインに据える傾向があります。
小学生に大人気の雑誌なので絵のタッチもストーリーも小学生向けに描いた方が良いらしいです。
(例えば絵は整ったデッサンよりも、いかに可愛い絵が描けるか等)
編集者は良い人と悪い人の差が激しいらしいです。
「少年エース」
雑誌デビューするには投稿や持ち込みより、同人誌で有名になるのをヘッドハンティングされるパターンが多いです。(絵柄もオタク向けな作品が多い為、そんな傾向がある)
「コロコロコミック」
児童誌の宿命と言うべきか、連載中の漫画がゲームやホビータイアップ物の漫画が多く、その為オリジナルの漫画が描きづらいという噂があります。
また、人気の有る無しで次回作をすぐに描かせてもらえたり逆になかなか描かせてもらえない等、待遇も結構激しいのも特徴です。
連載の順番待ち等も多く、新人が這い上がるには厳しい舞台とも言えます。
「プレコミックブンブン」
同じ児童誌として、児童書タイアップの作品もありますが比較的自由度は高く、少女漫画家・少年漫画家が同居できるのが特徴です。
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